28th
「お店屋さんごっこ」というものがあります。
いや、もしかしたら、いまの子どもはやってないかな?
たぶん、やってると思うんですけどね。
商いのおままごとです。
「くださーい」で始まって、「いくらですか?」とか、
「高いですねぇ」だとか、演技をして遊ぶわけです。
「商い」って、おもしろいんですよね、子どもにも。
高校生やら大学生になると、
文化祭で模擬店を出して「商い」をすることもあります。
バザーだとかガレッジセールなんかで
「商い」をすることもあります。
募金活動なども、お金を集めるという意味では、
片道通行の「商い」なのかもしれません。
けっこう、みんな、そういうこと好きじゃなかったですか?
ぼく自身の体験で言うと、金に困って古本屋に行くことも、
悲しい気持ちと同時に、
小さな「商い」をしたといううれしさの感覚がありました。
潮干狩りをしたり海で釣りをしたりすると、
「これは買ったらいくらだ」という会話がよくあります。
遊んでても、稼いでいるという実感がほしいんでしょうね。
はじめてバイトしたときのお金は、うれしかったなぁ。
大人になってからも、
給料をもらったり、ギャラをもらったりしたとき、
言うに言われぬ、身体に響くようなうれしさがあります。
「商い」をするとか「稼ぐ」とか、
「獲物を得る」「お宝を手にする」というようなことを、
汚いとか純粋でないというふうに
思いたがる人もいるのですけれど、
人間の一生のなかで「商い」というやつは、
案外、おもしろうて哀しい「遊び」なのではないか、と。
そんなことを、いまさら思ってみたのでした。